【ビジネスサロンの闇】会ったこともない人に、55万も振り込んでしまった件について...

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どうも、「文々。春秋」です。

 

私は2年前、とある高額ビジネスサロン「殻破りサロン」に55万円も支払い、そして、何も得るものなく終わったという大変苦い思い出があります。

 

皆さんには、私と同じような失敗をくりかえして欲しくないので、この経験をブログに書き残しておくことにしました。

 

「俺はそんなのに騙されねーしww」とか思ってる人がいるかと思いますが、どんな少年少女であっても、見ず知らずのおっさんに100万振り込んで人生台無しにする可能性が、冗談抜きにあるので、聞いといて損はないかと思われます。

 

前置きはほどほどにして、さっそく本編へと移りましょうね。

 

 

1、始まりは「何気ない会話」だった...

時は2020(令和2)年11月。その頃私は大学4年生で、将来についてかなり不安な時期でした。だからつい、「webビジネスで新生活支えられるくらい稼がなきゃ」という強迫観念に駆られてたんですね。

 

Twitterでは色々なビジネス垢と関わりました。みな総じてLINEへと誘導し、そして通話を求めてきましたが、私の方は、「この不安な気持ちを理解してくれる人がいて嬉しい!」と、何とも呑気な気持ちでいたため、なんの疑問も抱かないまま、ただ相手の話を鵜のみにしていました。

 

そしてWEBビジネスに接触し始めて一か月後、とある男性と親しくなりました。彼の名前はゆーや(@kingyuya23)。1996年11月11日生まれ、宮城県出身の男性です。

 

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ゆーや(@kingyuya23、2021年4月初め時点)。後にこの垢は凍結され、今は存在しない。裏垢として「@kingYuyaa1111」「@7kSZXFcUOJwkFoa」などが存在するが、いずれも2021(令和3)年10頃を境にツイートが途切れている。

 

私は、彼とはDMのみならず、LINEの電話機能でも頻繁にやり取りしました。彼は、よくあるDM勧誘とは一味違っていたことをよく覚えています。

例えば、よくある勧誘文句としては、「ビジネスに興味あるんですか!?よければ、アドバイスしましょうか?😊」などとというのが定番ですが、彼の場合、はじめは他愛のない会話から始まり、生活での不安を打ち明ける僕の話をよく聞いてくれて、とても好印象だったのです。(冗談抜きに)

 

しかし、LINE通話を重ねるうちに、彼はさりげなく、とある人物のことを僕に教えるようになります。それが、転載系ビジネスサロン「殻破りサロン」のメンター・ヒロ。私が55万円を捧げてしまった男です。ちなみに、ヒロはSNSを運営していないらしく(byゆーや)、いまだに彼のことはほとんどわかりません。

かの「マネーホーク」詐欺で悪名高い、(株)アシスト代表・加藤明博貴とも、どっちが本名か不明)が正体ではないかとも噂されています。実際、この両者、10代で接骨院を開いてしくじったという共通の過去があり、割と真実味のある噂かも知れません。

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△メンター・ヒロの正体と噂される加藤明(博貴)。LPを見ただけで、もう何かを察する。

 

さて話を戻しますが、ゆーやは私にこう言いました。「ヒロさんははよく、『金持ちにはなるな、まずは人持ちになれ』って教えてくれたんだよ。僕も彼の元で学んだんだ!」

そして「ゆーや」は、その人物についていろいろと語った後、こう切り出しました。「きみにその気があるなら、ヒロさんを紹介してあげてもいいよ?どうする?」

 

そして、将来が不安で仕方なかった私は、つい、二つ返事で「その人と話したい!」と、志願してしまったのです。

 

2、強制はしてこない。「一生付き合える仲間しか受け付けない」と、一旦引く。

さて、メンター・ヒロですが、彼も話す印象は良かったです。(そしてなぜか博多弁で話していました。九州の人なのか?)

ゆーやの言う通り、メンタルについては多くを語ってくれました。

「きみの人生を心電図に例えるとどう...?生きていると言えるかい?どうせなら、浮き沈み激しい心電図の方が、人生は豊かになると思わない?」

「僕が尊敬している、”りょうと”ってやつは、殻破りサロンを始めた人でね。詐欺を撲滅して、信頼できる人間を増やしたいと思ってこのサロンを立ち上げたんだぜ!」

 

彼の話を聞いた私は、もうすっかり、はえぇ、すごい人なんだなぁ」と感心し切っていました。「何の浮き沈みのない心電図のままはいやだ!」という気持ちでいっぱいでした。

 

そして、ヒロはこう問いかけました。「僕がメンターやってるサロンあるけど、良かったらどう?」...そう。彼は強制的に勧誘してきたわけではない。軽く誘っているのです。


続いて、彼はこう切り出しました。「僕は、一生付き合える仲間を募集してるんだ!だから、強い意志のある人だけ、受け入れてるんだよ!」

その言葉を聞いて、僕はこう思いました。「あぁ、僕もそんな大人たちの仲間になりたい。」と...。もうこうなったら後戻りできませんね。この会話の直後、「入りたいです!」とヒロに言ってしまったのです。

 

3、実名も事業者名も分からない!?分からないことだらけで契約へ...

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△ ヒロ・ゆーや・私を含むグループLINE(一部)。この二人の誘導により、私はアコム・プロミスに通って計60万のカードローンを組む羽目となった。

 

私の申し出に対し、メンター・ヒロはすんなり受け入れくれました。そして、ゆーやの案内の下、私はついに、コンサル料を支払うこととなったのです。

 

ヒロ「借金って聞くとみんな身構えるんだけど、でも成功してる人は、みんな、はじめに借金して、なにがなんでもやり遂げてるんだよ!」

私はヒロにそう言われていたこともあり、お金を借りて55万円支払うことに、あまり疑問を抱きませんでした。しかも、消費者金融の利用方法や、借りる目的の謳い文句、収入に応じた借入額の限度など、ゆーやに事細かく指示されて。今思えば、完全に操られていたのです。当時の私は。

 

ゆーやからの指示はこうです。「アコム・プロミスからお金を引き出すには、『葬儀代を賄うべく、50万円を借りたい。親に借金返済能力がないので、私が代表して借り受けます』と言うのがいいだろう。誰かに指示されているとは言わずに、君の意志で借りるということを忘れずにね!」

 

そして、計55万円を手に入れた私は、彼らの提示する銀行の個人名義「キクガワリョータ宛てに、それを振り込みました。ちなみにこの名義は、みずほ銀行の広島支店だったのですが、地名や人名、Twitterの形跡から、「殻破りサロン」の創始者りょうと(@EGG_RyouTo、または「りょーた」)であることが後に判明しました。この人もゆーやと同様、TwitterでDM勧誘を繰り返していたそうです。

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りょうと(別垢では「りょーた」)。こちらも、現在では凍結されている。別垢@keta_ryota ではゆーやの裏垢ツイートとほぼ同文のツイートが見られたり、「ゆーやさんとお話しさせていただきました!」など他人を装ったツイートが幾つも見受けられる。

 

さて、この「殻破りサロン」なのですが、コンサルとして致命的な欠点がいくつもあります。

  • その① 「ヒロ」「ゆーや」は本名・事業者名・住所を提示してこない。

まず、相手が何者なのかを聞いておくべきです。私は、何の疑問も持たずに、あっさり55万円を差し出しました。今考えてみれば、大変危険な行為です。だって「どこにいるかも分からない誰か」に、へぇへぇと大金を差し出したんですから。

ちなみに勿論、向こう側から「私こういうものです」と言ってくれませんでした。真っ当なビジネスやってる人なら、まず名刺くらい出しますからね。彼らは自分たちの身元を悟られたくないから、意図的に言ってないだけなんです。

 

  • その② 契約書面を交付しない。なんなら、クーリングオフ・返金に関する説明も一切ない。

これも、今考えるとおかしな話です。契約書面の交付がありません。コンサルタントであれば必須の義務なんですけど、本当に一切触れられていません。すぐさま「55万とってこい」と言われたにすぎません。

結局、私は彼らの事業者名も、名前すらも分からない。けど向こうが向こうの解釈で「契約は契約」と決めてしまったから、もう被害者は泣き寝入りするしかない。これは、合法的に情弱者から搾取するために仕組まれたプロセスです。「詐欺」とはまた別次元の悪質商法です。

 

  • その③ 具体的なビジネス内容、サポート内容すら教えてくれない。

いやだめでしょ、これは。(今更)さすがに、何を提供してくれるかくらいは言わないといけないはずです。しかし、一方の私も、終始、なんの疑問も抱いてません。頭お花畑です。私も私で愚かでした。

でも、「あなたは何を提供してくれて、具体的にどうサポートしてくれんの?」と、毅然と聞き出す権利はあったはずなのです...。

 

この状況、例えるなら、車屋に「この車はいいですよ!」と軽〜く説明受けただけで数100万のローン組まされた、みたいな感じですね。けどもしかしたら、不良品をつかまされてるかも知れない。相手に舐められないためにも、終始、受動態で聞くのではなく、自分から確かめなきゃならないんのです。

今更だけど。

 

4、ヒロ・ゆーや「あとは自分でどうにかしてね☆」

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Facebookグループ「人持ちサロン『Buzz』」。この会員限定ページにバズビデオの攻略情報が掲載されていたが、あくまで「動画の投稿方法」など基礎的な説明だけだった。そのため、肝心な稼ぎ方・動画のバズらせ方は

さて、改めて説明しますが、私が入会したビジネスサロンは「殻破りサロン」(LINEグループ名、なおFacebookでは「人持ちサロン」)といいます。

ここでは、バズビデオ(BuzzVideo)という動画投稿サイトに、転載動画を投稿し、その閲覧数に応じた収益を上げるという行為が行われていました。もちろん、そうした案内を受けたのは、55万払った後です。商品買った後に商品説明がなされるんですね。ふーん。

 

さて、ヒロ・ゆーやは、「稼ぎ方を、手とり足とり教えてあげる」とは言ってくれなかった。ただ、「LINE、Facebookグループに入って、会員制のHPで投稿方法を確認して、LINE内で成功してる先輩たちに聞いてね!がんば!」と言われただけなのであった...。

何遍も言いますが、ほんと、事前確認だけはしておくべき。

あとで不満ぶつけても、「サポート提供したしww諦めたのは君でしょwww」としか言いませんからね彼らは。彼らに罪悪感なんて欠片もないんですよ。

 

5、55万もはたいて渡されたのは、中身ぺらっぺらなノウハウだった。

このサロンで、30万、50万を稼いでる先輩はいました。ただ、後で知ったことなのですが、このサロンの提示するノウハウで稼げたのは、1〜2年前までの話らしいです。

とあるメンバー・Sさん(仮名)のお話によると...

「ここ4ヶ月のバズビデオの動向を見ていると、殻破りサロンのノウハウで月に5万円以上稼ぐのは、新規の方だとしんどい。断言できないのは、バズビデオは単価とか伸びが運の要素が強いためだ。裏返すと、ジャンルや時間などといった漠然なものでしか、対策打てないので、若干博打に近いかもしれない。あと、そこの対策に時間を費やしても費用対効果が個人的にはとても少ないと考えている。」

また、Sさんが言うには、「バズビデオで稼ぐのは先行者有利な気がする」と。実際私がやってみても、やはり上手くいかない。上手くいっても、数十円(/1日)くらいしか収益が出ない。

(というか、入金してからというもの、ヒロ・ゆーやから一切音沙汰がなくなったのも、今考えたら不審な点である。やはり入会後のフォローなんて眼中になかったんやな。)

 

さて、契約してから2、3ヶ月経った頃、私はS氏のアドバイスが気がかりになっていたので、思いきって、ゆーやにこう質問してみました。

ゆーやさん、私は稼げてはいますが、せいぜい数十円です。他のメンバーから伺ったのですが、ここのノウハウだけで数十万稼ぐというのは博打みたいなもんなのですか?」

すると、「ゆーや」はこう返しました。

「金額はどうあれ、稼げているのは凄いですね!確かに、最近の動向は厳しい気がしますが、ビジネスは諦めなければ、必ず結果が付いてきます!すでに、結果を出している方はいますから!」

一種の励ましを受けた感じですね。でもこの人、一切、具体的なサポートをしてくれない。終始、メンタル面のアドバイス止まりなんです。

まぁ、あちらさんからすれば、事前に「手とり足とり教えて、支えていくから!」とは言ってくれてないわけで、ある意味、「契約通りのことを実行しているだけ」なんでしょうが...。

 

高額コンサルを受けた某ブロガーさんが、「きちんと教えてくれて、勉強後も良い関係が続く家庭教師を頼んだつもりのに、実際に来てくれたのは、プリント配るだけの、やる気ない塾講師だった」と言ってましたが、言い当て妙だと思いましたね。私も殻破りサロンに対し、同じ印象を受けました

 

結局、殻破りサロンのグループLINEでは、「ひろ」「ゆーや」は一切口を出さず、助言やサポートなどは全くありません。彼らは終始、ただのブローカーだったようです。

 

6、思い切って返金を迫ってみた!が...

こんないい加減なサロンに、私は我慢の限界を感じ、とうとう、ヒロ・ゆーやに直接返金を申し込みました。しかし、彼らは強固な姿勢でした。一切、返す気はなかったのです。それどころか、ヒロはこう返してきました。

「こちらはサービスを提供した。あと無断転載じゃなくて、クリエイティブコモンズだからねww弁護士雇って訴えることはできるけど、お金かかっちゃうよ!それでも用意できたら連絡くれればと思います!最初に『結果出すまで諦めない!』と言ったのは君だよ?人のせいにするのはよくないよ!

さらに、ゆーやまでも、こう言いました。

「最後まで諦めないと約束したよね?なのに、途中で諦めて、しかも僕らのせいにするなんて、自分勝手じゃないですか?返金できるなんて言ってないし、サービスを提供してないとも言い切れない。返金は了承できない。」

 

はい、記事を書いていて、はらわたが煮えくり返しそうですが、説明していきます。この二名の発言に共通してるのは、

  • 途中で諦めたキミの責任だ。
  • こちらはちゃんとサービス提供した。
  • クーリングオフも返金も受け付けない。

ということ。確かに、彼らのことをろくすっぽ調べず簡単に信用してしまい、しかも最後まで信用できなかった私にも責任ある。

 

けど、だからってそれは、自分たちの身元やサービス内容を示さないことや、書面交付なしで、金額に見合っていないペラペラな商材を売ることを正当化するものではない。

 

彼らは自分たちの非を棚に上げて、結局は「諦めたのはキミだよ」と突き放すばかり。もちろん僕は、この一連の出来事を、消費者センター、警察窓口、法テラスなどに一切合切を話した。しかし、誰もまともに取り合ってくれませんでした。

 

なぜなら、相手の情報が少なすぎるから。手がかりはLINEの履歴のみ。警察にも言われたことですが、彼奴等の方が、一枚上手だった。あまりにも不透明で、かつ自分の素性を隠すことを徹底していた。

 

最後に今一度、ヒロ・ゆーやが身元を隠すために徹底して行っていたことを確認しておきます。

  • 自分たちの本名・事業者名を一切言わない。
  • クーリングオフ条項を含んだ契約書面を一切発行しないし、説明すらしない。
  • 銀行の振り込み先は遠く離れた広島の個人名義
  • こちらがどんなに法律や規則を引き合いに出して訴えても非を認めずに論点をずらし、返金を諦めさせる。

7、私の二の舞にならないために

「殻破りサロン」の勧誘を受けて、もう1年半近く経ちます。ゆーや、りょうとの垢は凍結され、殻破りサロンの被害を受けたという声も聴かなくなりました。

しかし、私はこの苦い経験を封じ込め、忘れてはいけないと思っています。いずれ、「やっぱり合法的に搾取した方がいいよね」と言う第二のゆーやが現れる可能性もありますし、何もしなければ、殻破りサロンの記憶が風化してしまう。

 

もう、私のような被害者を出したくないので、今までの経験談を赤裸々に語らせて
いただきました。どうか皆様も、お気をつけてください。そして、同じく「殻破りサロン」の被害にあったという方は、できればその経験を文字で伝えて下さい。それが巡り巡って、犯罪の抑止力になります。

 

この記事を読んでくださった皆様、どうか、ある程度の不信感を抱いて、毅然とした態度で、大人たちに接してください。それが唯一、あなたを守る術なのです。

 

 

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